やさしい世界
子どもが生きる世界は、大人が生きる世界より、やさしい世界なんじゃないかな。
2018-10-17 06:17:58
入力時間 / 13:12
いつぞや倅と散歩をしていた所、自動車が道を譲ってくれた。倅に「やさしい車だったね」と話しかけて以後、倅は自動車に道を譲ってもらうたびに「やさしい車だったね」と言うようになった。かわいいでしょ~。
また別の日、倅と散歩をしていて、今度は自動車に道を譲った。すると倅が「先に行ってくれて、やさしい車だったね」と言った。息子にとっては道を譲ってもらう事だけではなく、こちらが道を譲った場合でも相手がやさしいと受け止める事ができるんだなと感心した。
もちろんこれは倅がまだ知識や語彙を多く持たないが故ではあるのだけれど。
しかし、事象と相対した時にそれをどのように受け止めるかは知識や経験を多く持った大人も同様。相手の善意として受け止めるか、相手の悪意として受け止めるか、その判断はどんな時でも自分にある。
できることであれば私も無茶な仕事を振られた時に「やさしい無茶振りだったね」と言えるだけの器量を持ちたい。クソみたいなお客さんと接した時に「やさしいクソみたいなお客さんだったね」と言えるようになりたい。
やさしい世界に住めるか否か、それは恐らく自分の受け止め方のみに委ねられている。
私も息子と同じやさしい世界に住みたいな。
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