和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

グリーに未来はあるのか

最終利益7割減と、驚愕の転落っぷりを露呈しているグリーですが、果たして未来はあるのでしょうか。

2013-11-14 00:56:26
入力時間 / 14:02

結論から言うとグリー自体は全然未来は明ると思います。ただし、昨年・一昨年のようなバブルはもう訪れないと考えるのが妥当でしょうが。まぁ「もしもしゲーブーム」自体が1980年代の日本のように異常だっただけなんですけどね。

果たしてこれを凋落と言うべきか、正常化というべきかはなんとも言えません。数字的には正常化と見るのが妥当ですが、前年度までの数字を鑑みると凋落と言わざるをえないのも事実。しかし、世界ではグリーに遡ること1年前に同じような企業が同じような形で業績を落としていいるんですよね。

ソーシャルゲームの雄 Zyngaの凋落

2010~2011年頃に一世を風靡したソーシャルゲームの企業です。日本にも進出しましたが人知れずすでに閉鎖しちゃいましたけどね。今のグリーとまさに同じような流れで現在再建に向けてMicrosoftのXbox事業責任者をCEOに据えて頑張っているところです。

まぁ多少企業としての方向性は違いますが、グリーの前例はすでにあったわけです。ただ、業績不振の要因は両社とも共通で「似たようなゲームばっか出したらみんな飽きた」という奴ですね。グリーの社長田中さんは「売れたゲームに似たゲームたくさん出せばOK」「テレビゲームの時代は終わった」みたいな人なので、この流れは必然だったと思われます。

ただ、あくまで企業としての方向性がズレていただけでグリーやZynga自体の潜在能力や、スマートフォンゲームやソーシャルゲームの市場価値が落ちたわけでは無い点が重要です。かつてのモバイルゲームやスマートフォンゲーム、そしてソーシャルゲームは「ゲームに触れたことの無い人には新鮮な程度のショボさ」であったため、多くの人に受け入れられた反面、基本的にショボいので飽きが来る。

そして、デバイスの進化によりモバイル環境で多くのことができるようになったため、単純でショボいゲームが敬遠されはじめたというわけですね。では今後、ZyngaやGreeはどうすればよいか?答えは単純で「良いゲームを創りだす」ことにフォーカスすれば良いということです。

かつてのバブル時代に戻ることはできませんが、ZyngaがMicrosoftのドン・マトリックをCEOに据えたことからもわかるとおり「スマートフォンゲーム」「ソーシャルゲーム」「モバイルゲーム」を作るのではなく「ゲーム」をつくる事で明るい未来は待っていると思います。

Xbox OneやPS4の登場により、今後はスマートフォンやコンソールの垣根が無い、ユビキタスゲーミングとでも言うべき時代がくるんじゃないかな~と私は思っています。もちろん、グリーにその気があればの話ですけどね。

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