和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(43歳)のブログです。

日本語という文化財

国際社会で日本語は不遇を受けるが、それを補って余りある文化ですよ日本語は。

2012-02-01 10:39:37
入力時間 / 13:18

大手企業の社内公用語が英語になっていく昨今。国際社会で戦っていくためには母国語が日本語というのはどうにも塩梅が悪い。誰もがそう思っている事は間違いないが、私は「日本語」を持つ唯一の民族だからこそ今の日本があるとも考えている。

日本語は世界広し、野原ひろしと言えど日本でしか使われていない。にも関わらず日本のGDPは世界3位(2010年)だ。これはとてもスゴイ事だと思うし、実際にかなりスゴイ。言語という分厚い障壁を考慮してもなお技術性が高いことの証明でもあるんじゃないかな~とも思う。そんな日本が英語を完璧にマスターしたらきっともっと上にいけますよね。

しかし、私は今の日本が今の日本で在るのは「日本語」という文化の賜物であると思うんです。日本語って本当に美しいし、なによりも表現力がとても高い。故に諸外国の方からみるとかなり面倒で難解に映るようですが。

これは私が日本人であるから、というのも当然あるとは思いますが日本語はとても情緒的で繊細で、それでいて語彙が豊富だと思うんです。それが結果としてNoと言えないファジー(曖昧)な回答を頻発する結果になるわけですが、必ずしもシロクロ付ける事が物事において最適な解にはならない事を考慮すればそれは言語として極めて適切なのではないかと私は思うんです!

感情や心情を吐露するにおいては、つまるところ言語という手段を使って外部に出力するしかないわけですが、その外部へ出力する言語の多様性という意味で日本語は他の言語よりも優れていると私は思うんです。だからこそ平和ボケなんて揶揄されるほど温和な民族として平和な社会を跋扈できるのかなと。もちろんそれだけじゃ駄目だけれど。

これは開発言語と同じ話で、豊富なモジュール・クラスを完備したオブジェクト指向型言語とレガシーな言語では表現力の差がダンチです。日本語は決して容易には扱えないけれど、その豊富な表現力の高さが今の日本の根底を支えているのではないかなと思います。

今後、英語はもっと必要に迫られて来るでしょう。しかし、私は英語も大切ですが日本語をしっかり学んだ上で英語を学んで欲しいと願います。日本語という言語はそれ自体が素晴らしい文化であり、表現のためのメソッドです。その多様な言語の上に我々日本が成り立っている事を踏まえた上で、世界に目を向けるべきだと私は思うんです。

まぁ私は英語全然できませんけどねっ!!

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