和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

原発じゃなくてもいいけど

やはり反原発の機運が確実に高まってきているようで残念です。

2011-04-10 11:15:38
入力時間 / 25:13

別に原発じゃなくてもいいけど。イタリアのように他国から電気買えたらまた違ったんでしょうけどね。日本は孤島ですからそういうわけにもいかないようで。中東のように原油産出国ならまた話も違ったんでしょうね。はたまたアメリカのように国土が広ければまた違ったのかも。別に原発じゃなくてもいいんですけどね。

「電気がたくさん使えない」という事がもたらすことはエアコンが使えないとかテレビを観ることができないなんてくだらない話ではない。反原発論者の中にはそういう事を引き合いに出す人もいらっしゃるけれど、首都圏で打撃をうけているように生産機能が著しく低下することが本質的な問題だと思うんですが。iPad2の生産も影響うけましたよね。

エネルギーが足りない、または制限される。これは工業・技術立国の日本としては致命的ですよね。生産のみならず研究分野においても使用するエネルギーを制限されるというのは色々と痛いと思うんだ私は。制限がなくなったとして電気代が高くなれば当然物価も上がるわけですから。私生活レベル云々という話よりは経済の話のほうが影響大きいと思うのよね。

原発をやめて水力・風力・太陽光発電に移行すべきだと言ったところで、誰がその財源を賄うのか。それに風力発電だって環境に影響があるという研究結果も実際に報告されているじゃないですか。あれだけでっけー風車たくさんつけてりゃそりゃ大気の流れに影響もするよ。

地熱発電も現実的な実用化まではまだ時間がかかりそうだし、そもそも地熱発電だって環境に影響がまったく無いわけじゃあるまい。結局はエネルギーを消費するってことはなんらかのリスクを抱えるってことですよね。

火力発電所(石油)の新設は禁止されているようだし。そもそも放射能危ないから地球温暖化OKって理屈も通らないとは思うんですけどね。まぁ私にはどっちがどのくらい良いのか悪いのかわかりませんけどね。

じゃあエネルギーを消費しない生活をするのか。というとなんのために人間は生きているのか。人間は「考える葦である」なんて言葉がある通り、知的好奇心や探究心、向上心の赴くがままに文明は進化し、その文明の進化を担ってきたのは大衆の欲求ですよね。リスクも背負わずに楽しようなんて理屈はこの世界の理に反すること。背負いましょうよリスク。進みましょうよ未来へ。

エネルギーに関する問題は私生活の問題だけではない。エネルギーが不足すれば貧富の差は今以上に拡大するし、他国のように教育にも著しい格差が生まれるかもしれない。結果として貧困や差別を生むことも考えられる。他国への借金も増えるかもしれないし、結果として税金ももっと上がるかもしれない。子供たちが負担する未来の負の遺産がもっともっと増えるかもしれない。そもそも日本という国家が無くなるかもしれない。

地球の大きさに比べて人類は少し多すぎるのかもわからんね。
これが1/10程度の人口だったら、あるいはもっとうまくできたのかもしれない。

とはいえ人口を間引くわけにもいくまい。エネルギーに関する問題は一事だけ見て判断することなく、それこそ未来のことも考えて順序立てて計画的に、そして冷静に国民ひとりひとりが考えていく問題でしょうね。

原発じゃなくても別にいいんですけど、代わる何かがあるのならば。

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