和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

Android端末を買おうと思ったんだけど

今まではAndroidのシミュレータでよかったんですけど実機が欲しくなったんでね。

2011-01-14 17:07:44
入力時間 / 20:21

Google Android

iOSのシェアを凌ぐ勢いのAndroid端末とやらが実際どんな使用感なのかというのと、動作検証機として実機が欲しくなったのでインターネット上を物色してみたんですけどね。

まず選考基準としては安いこと。iPadもiPhoneも持っている私にとってそれの劣化版であるAndroid自体にさして金をつかうきにはならん。よって携帯電話はまず論外とした。AmazonでB-Mobileのプリペイド携帯が2万3000円前後だが、中華Pad(中国製のiPadモドキ)だと1万円前後で手に入るのでそれらを調べることに。そこで様々な難題にぶつかることになる・・・。

ヤフオクをはじめ楽天、その他ジャンク系のネットショップをいろいろと調べてみたんですが全体的にヒドい。機種名が書いていなかったり、スペックがわからなかったり。まぁ中華Padだし、価格も価格だから仕方が無いとしても全体的に性能はやはり結構な低スペックっぷり。そしてほとんどがAndroid 1.6なんですね。2.1や2.2を入れることができるものも中にはあるようですが動作が「重くなるってレベルじゃねーぞ」ってくらい重くなるという評価が多く見られた。

携帯電話でもauのIS01やDoCoMoのSH-10BがAndroid1.6からバージョンを上げることができないというアリエナイ自体を引き起こしていたのは知っていたが、このハードウェア(端末)とソフトウェア(OS)の非整合はAndroid市場の大きな問題点であるという事がうっすら見えてきたわけだ。

現在もソフトバンクを含めてKDDI、DoCoMoが各社こぞってスマートフォン=Androidケータイ(笑)の競争に身を投じているわけだが、Android 2.4や3.0が実しやかに噂される現状に置いてもそれらのバージョンにOSをアップデートできる確証は各端末に置いてまったく無いという未曽有の事態だったりするわけだ。買えないよね。こうなると買えないよね。Android端末。

オモチャとして割りきって1万円を投じるならいい。安いしね。でも動作検証として使うならどうやらシミュレータを使うのが一番安全らしい。OSアップデートできなくなったオモチャはゴミ箱行きだからね。

しかしOSアップデートができないスマートフォンってスマート(賢い)って本当に言えるのだろうか。たとえるならばWindows3.1が95にアップデートできないパソコンみたいなもんですよ。たった半年、1年前に買った何万円もする端末がですよ!そしてAndroid市場の問題はそういった遠因から市場内に各バージョンの層がクッキリと出来上がっていることにある。

以前、アップルがAndroidを批判した時に「バージョン毎にアプリをビルドするの大変」って言ってたけどはじめてその意味がよくわかった。2011年の現代に置いてもWindows95や98、meなどのレガシーOSが跋扈していると考えただけで背筋がゾクッとする。Android市場はまだそんな感じらしい。

ベンダーが対応しなければアップデートもできないし、そもそも対応しないベンダーもいる中で今のAndroid端末に手を出すのはいささかの危険性を孕んでいるようだ。Androidの導入を検討しているみなさん、今はまだ買いどきじゃないかもしれませんよ。

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