和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

なにと比べて

日本は駄目になったとか、今の若い者はとか、よく耳にしますけどね。

2010-08-17 01:21:29
入力時間 / 11:52

それはいつと比べた話なのか、なにと比べたものなのか。

少年犯罪が増えているとか、モラルが低下しているとか。いったいそれは何と比べてそうなってるのかな。と、ふとした疑問にいきついたりします。漠然と増えてるとか減ってるとか悪化してるとか、良くなってるとか。そういうのってどうなのかな。

「古き良き日本」なんて言うけど、昔の日本ってそんなにいい国だったかしら。昔の日本の良い部分だけ見てそう言ってるんじゃないの?「日本は諸外国と比べて遅れている」なんて言うけど、諸外国のいい部分だけ見てるんじゃないの?

人間も社会も必ずなにかと比較して価値を判断するのは仕方のない事だ。
でも一部分だけ切り取って比較するのは論点のすり替えみたいでズルいと思うなぁ。

価値基準が相対的であることを踏まえれば、何と比べるかで結論は当然変わります。でもその比較対象ってのは論者の価値基準に依拠するわけだから結局それも相対的な価値に過ぎない。であるならば論じること自体が空虚と言えなくもない。まぁそんなこと言ってたら何も書けないし、何も言えませんけどね。もちろんこのブログだって同様ですから。

私が好きではないのは「今の日本」を何がなんでも叩こうとすること。いろんな比較材料を持ってきて悪い部分だけをピックアップしてるように感じるのは私だけだろうか。今ってすごい素晴らしいと思うのね私は。少なくとも私の認識では日本史の中で「今」が最も良い時代だと思う。みんな何がそんなに不満なんだろう。

昔の日本には昔の日本で当然ネガティブな部分もあるし、他国だっていいことばかりじゃない。
現状に甘んじたいわけじゃないけど、現状に満足するって大切だと思うけどなぁ。

なにかと比べないなんてできやしないけど、それでも都合よく何かと比較することの無いよう私も気をつけたいね。

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