和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(44歳)のブログです。

理想の社員

経営者や上司が望む理想の社員と現実を考えてみる。GIGAZINE求人募集より。

2010-08-03 08:19:49
入力時間 / 22:30

GIGAZINEで求人募集をしているようで、編集長さんの熱いメッセージがとくとくと書かれていてこれは典型的なアレだなと思いました。要約すると「同じ志を持つお金にうるさくないプライベートな時間を会社のために費やせる社員だけ応募してくれ(+今の社員はみんな駄目だから)」という内容です。

スゴく気持ちはわかる。向上心を持ち会社に忠義を尽くし薄給で労働時間が長くても馬車馬のように働く社員。確かに理想的だ。私もそんな社員なら是非ともほしい。理想は確かにわかったが、それを社員に求める事には賛同しかねる。それを社員に求めた時点でそれはもはや企業ではないと私は思うから。

私のようにワーカーホリックな人間からするとプライベートな時間を大切にしている輩を見ると「もっと勉強せぇやっ!」と確かに思う。24時間仕事のこと考えろと。勉強に勉強を重ねろと思う。時間を無駄に使ってる暇なんてあんの?と確かに私も思うよ。でもそれを他人に押し付ける道理は例え雇用する側の人間だって無いじゃん。ってか押し付けちゃ駄目じゃん。それが本音だとしてもさ。

でも人生は人それぞれ。たとえ社員だろうがアルバイトだろうが他人の人生に口出す権利なんて持ちあわせてないんですよね。駄目なヤツなら切ればいいだけの話で。無理に誰かと一緒に仕事する必然なんて無い。そういった自主性を求めるくらいならひとりでちんたらやってたほうが精神衛生上なんぼもマシだ。

会社や上司への忠義心や向上心などを育てるのも会社や上司の役目だと私は思う。それすら全うできずに社員を非難するのはどうかなと思った。無論駄目な人間は駄目なわけだが。採用したこと自体も罪だし、雇用し続けたのも罪だ。

文中で「作家や芸術家のようなもの」と書いてありますがそれは詭弁だ。真のアーティストならば誰が他人の下で働こうと思うだろうか。そういう人を求めたい!って気持ちはたしかにわかるけど、それってあくまで会社側の都合の問題であって芸術家やら作家やらって話とは論点が異なると私は思うよ。

よくいますよ社員に理想を求める経営者や上司。でもそれを言っちゃあおしまいですよね。
理想的な社員を望むよりは自分ひとりでちんたらやってくほうが賢明だと私は思うけどなぁ。

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