和田憲幸のブログ

札幌市白石区在住、個人事業のWebエンジニア 和田憲幸(45歳)のブログです。

砂糖水を売り続ける日本の大企業

アップルのCEOスティーブ・ジョブズがジョン・スカリーに言った名言と日本の大企業について。

2010-06-29 04:03:14
入力時間 / 19:21

知らない人も多いと思いますのでちょっとした解説を。当時、ペプシの社長だったプロモーションに秀でたジョン・スカリーを口説くときにアップルのCEOスティーブ・ジョブズが言ったとされる言葉が「このまま一生砂糖水を売り続けるのか、それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか。」という名言です。男の子なら誰しもがグッとくる言葉だと思います。

この言葉を日本の多くの大企業の社長たちに言ったとしたらどうでしょうか。「うん!僕たち砂糖水売り続ける!だって儲かるから!」と答えるのが目にに浮かびます。これは別に砂糖水(コーラのこと)を売り続ける事がダメなこととかそういう事ではなく「仕事」をもって何を達したいかという目的意識の問題だと思うんですね。とどのつまりはなんのために働いているのかという男の子にとって永遠のテーマとも言えるべき事だと私は思うんです。

iPhone4はスゴかった。これはスゴイ。技術的には日本の企業でも十分作れるレベルなのになぜ先手を打たれたのか。NTT DoCoMoすごい儲かってます。楽天もすごい儲かってます。じゃあDoCoMoや楽天が世界を牽引できる企業かと言うと答えはNOです。日本国内からお金を搾取(聞こえは悪いが)する事に関しては長けていても世界との競争力がある企業とは言い難いというのが現状ではないでしょうか。

もちろん売上げを上げること。利益を確保することは企業として必達すべき事ですが「利益を上げる事だけ」が目的となってしまった末路が楽天やDoCoMoのような企業だと私は思います。世界を変えろなんて言いませんけど、それでも日本を代表するような大企業としてiPhoneなんかよりもっと優れた端末をできれば開発してほしかったなと。それだけの力(資本)があるのだから。

そういう背景を踏まえて考えるとソフトバンクがんばってますよ。孫正義がんばってます。禿げ散らかしてますけどがんってます。日本の企業としては珍しく自己主張を明確にしてCEOがCEOたる役目を果たしているように感じます。世界を変えようというよりは日本を変えようという気概は感じられます。少なくともDoCoMoやauよりはね。

伝統を守ることと慣習に縛られる事は違う。日本の多くの企業はハングリー精神をなくしてしまっているのではないか。目先の利益だけを追っているのではないか。保守的になっているのではないか。無職の私がこんなことを言うのも筋違いだが、なんのために働いているのか、なんのための企業なのか、そういった目的意識をしっかりと持つことって大事ですよね。と無職の私が言ってみました。

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