和田憲幸のブログ

だって、あのインターフェースはわかりづらいでしょう！？ということで2006年くらいまでAdobe Live Motionという知る人ぞ知るFlash用のオーサリングツールを使ってFlashを作っていたわけですが、LiveMotionの開発も無事終了してしまい、Flash 8くらいからFlashを使うようになりました。今ではちゃんとAction Scriptも書けますよ。はい。

それでもいまだにFlashは好きくない。アプリケーションとしては確かに秀逸だし、非常にパワフルなWebアプリケーションを開発できる点に疑いの余地は無いが、問題なのはWebから見たときのドキュメントとしてFlashは成立していないという点にある。アレはドキュメントではなくアプリケーションの類だ。

Webの役割が「情報の相互共有」にある以上、アレはどう考えても「情報」の枠組みの中から飛び出している。だからフルフラッシュサイトは検索エンジンからインデックスされなかったり、まぁいろいろ不遇をうけますわな。だって自由すぎるしバイナリなんだもん。１００歩譲ってPDFは許すけど。

今現在もiPhoneでFlashの再生は実現していない。でもまぁそれでもいいかなと私は思う。今後、Javascript、CSS3、HTML5やSVGが台頭してくればFlashは完全に行き場を失う。いや、失わないか。それでも今までFlashじゃなくては補えなかった分野がJavascriptやHTML5で代替できる時代がすぐそこまできているのだ。

となればやはりFlashが生きる道はWebアプリケーションのプラットフォームという選択肢しか残されていないのは明白である。もちろんチャチなイントロを作ったりする用途では今後も活躍してくれるだろうが、WebサイトとしてのFlashはほとんど死んだようなものだ。

ということに既に機を見るに敏なAdobeはプラットフォーム化への道をせっせと辿っているのです。だからまぁiPhoneでFlash再生されなくても別にいいかなと思いますけどね。次期Flash CS5はiPhone用にビルドできるみたいですしね。それはそれでとっても楽しみ。

ということでWeb（www）にFlashはいらないというお話でした。